「期待を超える仕事ができるかどうか」

外構の仕事は建物ができてから作業が始まります。大体の場合、残されたスケジュールがぎりぎりのことが多いわけです。また、予算的にもたくさん使える状況も少ないです。そんな制約がある中で、どれだけ施主様のイメージを実現できるかが我々の腕の見せ所というわけです。常に言い聞かせているのは、「こんなものがいいだろ」と自分で見切った仕事をすること。それは自分に対してはもちろん、一緒に働く仲間にも要求してしまう点です。その意味ではうるさいと思いますよ、僕は。意外でしょ(笑)。やっぱり「マルカに頼みたい」って言われないとだめだと思っているので、妥協はできないんですよ。

「20年やろうが、30年やろうが、勉強なんです」

この仕事を始めて20年以上が経ちますけど、自分の仕事を自己採点すると50点もいっていないんじゃないかと思います。この世界も材料とか工法とか、日々新しいものが出てくるんです。「俺は今の技術だけでいい」と進歩のあゆみを止めてしまうのは、つまり仕事人としての終わりを意味するわけです。自分はそうはなりたくない。だから、20年経とうが毎日勉強です。
それから、最近思い始めているのは、やっぱり後継者の育成ですね。今は全然いいんですけど、20年後も同じように動けるかというとそれはできないわけで、やはり次世代をきちんと育てるのも自分の仕事になりつつあるなと思いますね。「マルカ、だめになったね」という評判だけは絶対に聞きたくないですからね。