「壊すより造るほうが自分に向いているのかな」

建設会社もいろいろな仕事があって、解体といえば壊す仕事ですし、土木は造る仕事です。考え方は人それぞれなので、良い悪いじゃないんですけど、自分は造るほうが性にあっているのかなと。それも入社したての時から好きだったわけじゃなくて、何年か続けていて、自分で考えられるようになってからですよね。最初のうちはただただ言われたことをやる毎日だったしね。
面白さとか適性なんてすぐにはわからないですよ。

「喜んでくれると、やっぱり嬉しい」

この仕事は道路でもなんでも造れば形が残ります。良くも悪くもね。うまくいけば自慢だし、失敗しても戒めにできます。去年、公園を造った時は子どもたちと周囲のみんなが喜んでくれて、嬉しかったし、やりがいを感じましたね。ただ、今は自分が作業して造るというよりは、監督側に移りつつあるので、人にやってもらうことが多くなりました。図面通りに造るのはもちろんなんだけど、それだけじゃなくて結局、同じ目的に向かってみんなでやるのがこの仕事のいいところ。全員がそう思ってくれればいいなと思いますね。
だからかな、普通に町を移動してても、道路とか橋とか他の人の仕事にどうしても目がいってしまうんですよ。なにか参考にできることはないかって。結局、日々精進しかないのかなと思いますね。