「先輩の動きをいかに盗むか」

自分は工業高校の土木科の卒業ですけど、すぐに仕事ができたってことは全然ないですね。実際の現場は高校の実習とは別の世界だなと感じました。でも、お手本がすぐ眼の前にあるので、大丈夫。やっぱり先輩たちの仕事の仕方は、プロそのものですから。建設の仕事は、現場によってすべて条件が違いますけど、先輩たちがどういうふうに一つひとつの仕事をこなしていくか、どういうことに気をつけて作業をするのかを生きたお手本から毎日盗んでます。先輩方もそうやって仕事を覚えたみたいですし、自分も負けられないですね。

「良い意味で雰囲気に飲まれてください」

会社はとにかく居心地が良いですね。だから、新入社員の人には変に気張らないでその雰囲気に飲まれてほしいです。誰だって仕事を始めた最初は不安なものです。そのことをみんな知っています。だから、不安な気持ちで会社にきたとしても、周りの先輩たちと話をしてほしいんですね。あいさつでもなんでもいいので。たったそれだけで、不安は自然に和らいでいくものです。実際、僕もそうでした。で、気づけば仕事になじんでいる自分がいる、そういう感じです。最初はどうしても引き気味になるのもわかるんですけど、そのままだと関係は深まらないので、一歩、二歩前に進んでくれればと思いますね。

「響いた言葉は『丁寧にやれ!』」

高校で土木を勉強してきたんですが、実際の現場では全然動けませんでした。その点、先輩たちは本当に動きに無駄がない。経験の差を痛感してます。先輩たちから言われて、心に刺さったのは「丁寧にやれ」ということ。基礎のコンクリート上なんかは他の会社を見てると土のついた足で歩くので、結構汚れるんですね。でも、ウチの基礎はそれを絶対に許しません。土をきれいに掃き取るのが原則だし、徹底してます。そういうところにもプロの仕事を感じます。マルカ建設に入ったのは高校の先生のアドバイスからで、そんな深く考えて入ったわけではないんですけど、他の業者の人たちから「マルカはいい会社だ」とよく言われるので、いい会社に入れたんだなと入社してから思いましたね。

「早寝早起きな職人生活」

自分は歳も若いほうなので体力には自信があるんですけど、それでも夜は9時には寝てますね。8時間睡眠が基本です。じゃないと、本当に次の日に響きます。友だちと夜遊んだりすると、次の日は眠くなるし、集中力が続かなかったりして最悪です。それから、冬は寒くて、夏は暑いです。外で働くんですから当たり前ですけど、自然と健康管理はするようになります。職人として働くことの基本は、よく食べて、よく寝る、これに尽きるように思いますね。